なんとか難所?を切りぬけた「あ」屋ではあったが、これからの経営方針も変えていかねばならない時期にきていた。
というのも、紙のチラシだけでは、どうしても限界があると感じ始めていたからである。
当時まいていたチラシを見てもわかるが、B4サイズの裏表に情報を書くにしても、伝えたいことが多すぎて紙面が足りないのある。
千葉市内の土地・建物・マンション・投資物件を、毎回150〜200件近く掲載しながら、「あ」屋のサービスを説明するには、とてもじゃないが、言いたいことが伝えきれないことに、いまさらながら気づいたのであった。
不動産業といえば、地場のお客さんを相手に展開する、地域に根ざした業種である。営業方法といえば、紙のチラシがスタンダードであり、地場で展開するのなら、それが一番手っ取り早く、手がたい方法であったことは違いない。
しかし、私は早くもその方法に限界を感じていた。
もっと自分の伝えたいことをふんだんに活用できるスペースはないのだろうか‥。
そこで思いついたのが、ズバリ「インターネット」の活用である。
今となってはネットの利用などあたりまえであるが、21世紀を迎えてまもない日本において、不動産のサイトを持つ会社はまだまだ少なかったご時勢である。
ネットであれば、紙面は無限大である。自分の伝えたい情報をいくらでも盛り込むことができる。今後はこれしかないのでは!?
ネットの特性は、日本中に情報を配信できることであるのに、果たして商圏をそこまで拡大して商売になるのだろうかという危惧もあった。
しかし、迷っていても仕方ない。私の信条は「まよったら行う!」である。そうすれば人生において後悔はない。
死ぬ間際にベットの中で、「やりたいことをやれなかった後悔」だけはしたくない。みなさんも迷う時間があったら行動にうつしましょう。
しかーし、そうはいいながら、わたし「あ」屋そうさ、文系人間であり、機械の扱いは苦手。一体どこから手をつけていいものやら。
さらなる模索が続くのある‥。
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分かっていてもできないことというものがある。
めんどうくさい、自分にはできないかもしれない、結果がはたして出るのか‥。
ネットへの参入はこれから不可欠と分かっていても、当時の私も相当迷いがあったことは確かである。
やらなきゃ、やならきゃと思いながら、インターネットの壁は大きく立ちはだかり、私の気分を消沈させた。
その頃の私はちょうど谷間に落ちていたように思う。
チラシでの営業もソコソコ反響があるものの、自分が考えていた以上のものではなかったのも、けっこうこたえていた。
とある日、なにかネットに役立つ本でも借りようと図書館へ行ってみた。
館内をブラブラしながら、まずは新刊コーナーへ。けっこう本好きな私は、何かおもしろうそうなものはないかなと、棚を目で追っていた。
ふと目につく本が‥、
「斎藤一人の絶対成功する千回の法則」
いわゆる成功哲学本である。またタイトルがすごい。 今では有名な斎藤一人さんの初期のころのものである。
なぜかものすごく胸を高鳴りを覚えた私は、その本を借りてそそくさと家に帰っていくのであった‥。インターネットの本はどうなった!?
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やる気の出ないときは、とことん休んで鋭気をやしなうか、パワーのある人や本からエネルギーをもらうことだ。
私は気落ちしたときや、どうもやる気の出ないときは、本に活路を見出すことが多い。
上記、斎藤一人さんの本は、シンプルな内容ながら当時の私を「その気」にさせた、超ありがた本である。単純な私の性格にピタッとはまったのである。
内容が同じでも読み手が違えば、受ける反応も違ってくる。
大事なのは、シンプルかつ素直に書いてあることを受けとめることである。そして、自分にとって都合の良いと思えることを、即実行にうつすのである。
私は占いの類に夢中になるタイプではないが、テレビや雑誌でたまたま占いをみて、いいことが書いてあると、すぐその気になってしまう。
悪い内容の場合は見なかったことにして、サッサと忘れてしまう。
いい内容はイメージとしてカラダに思いこませ、悪い内容は、もともと記憶力がないので、勝手に外へ出ていくという、まことにもって、都合のよい体質構造なのである。
高尚な人や価値観がこり固まった人というのは、不幸である。自分のプライドやこれまでの人生観から、他者のいうことを素直にきけないからである。
何もない真っ白な状態で求めれば、本ほど優秀な師匠はいない。私はよくも悪くも思いこみが激しいところがあり、「こりゃいいや!」と思うとすぐに行動してしまうくせ?が多分にある。
斎藤一人さんの著書に書いてあることを実行にうつしたところ、久しぶりにムクムクと妙なやる気がみなぎってきたのである!
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やる気が出ると一気に動き出すのが私の習性?である。
ホームページビルダーというソフトを手に入れ、それから取り付かれたように、パソコンに向かい、自社のHPつくりに専念した。
HPつくりの経験は、グアム在住時、勤務していたグアム日本人学校の各クラスを紹介すべく、ページ数にしてたったの1枚作った程度である。当時、私にPCの知識は全くなく、まさに手取り足取り、詳しい先輩先生に教えてもらったことを覚えている。
しかし、なんでもやってやれないことはないのである。要は、「その気」になれるかである。がむしゃらな気持ちさえあれば、結果はそこそこついてくるものである。大事なことは、「きっかけ」をどうつかむかであろう。
その時の私は、まさにがむしゃらにPCのキーボードを打ちまくったのである。すべてグアム時代のおぼろげな記憶を元に、あれやこれやと試行錯誤をくり返すうちに、ようやく形になってきた。
今の「あ」屋のHPを見ても分かるように、素人丸出しである。多少の手直しは時おり行っているが、実は今でもほとんどが当時つくった原型のままである。
インターネットのいいところは、いくらでも文章を書き加えることができることだと思う。
以前私は、アナログである紙の媒体でチラシをうっていたが、いろいろ伝えたいことが山ほどあるのに、紙面が限られていることに、相当のジレンマがあった。
それが、ネット上では書き放題である。自身が納得いくまでに、トコトンやれる。そうして熱意をもってつくりあげたものは、デジタルの画面であっても、不思議とエネルギーを発するようである。「あ」屋のサイトを見た人からは、よくそういった類の感想をいただく。
勢いに(調子に?)のった私は、続けて「メールマガジン」に手をつけることになる。
その年は、心機一転、事務所を市原から千葉市に移転させるなど、自分でも信じられないほどの行動力であった。
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現代は、「超大手」か「超個人」の時代だと思う。中途半端なビジネススタイルが一番よくない。
わたくし「あ」屋そうさが、不動産屋として食べていけるようになった理由のひとつをあげろといわれれば、「メールマガジン」をおいて考えられない。それくらいメルマガは超個人をバックアップする強力なツールである。
HPの完成と同時にメルマガに着手したのだが、当時はまさかこんな方法が、仕事の結果につながるとは思っていなかった。ありがたやインターネットの時代!
今ではチラシはやめて、完全にネットだけの営業スタイルである。おかげさまでHPやメルマガが好評で、コンスタントに仕事が入り、バイトをしなくても食べていくことができるようになっている。
実際のところこのメルマガへの参入が早すぎても、また遅くても今の私はなかったと思っている。絶妙なタイミングで参入できた。これはただの運である。ありがたや‥。
一番ありがたいことは、メルマガを通じて、こんな超個人の「あ」屋そうさを信頼してくれ、連絡をくれるお客様がいることである。感謝・感激である。
基本的に、ネットの世界では相手の顔が見えない。だからこそ、私は「露出」にこだわっている。大手は、名前だけで利益が出せるが、超個人は、「個性」を売っていかねば食べてはいけないのである。
私は極めて平凡な能力しかもっていない。実力2割、運が8割の男である。こんな人間のできることは、一心に自分をさらけだし、思いのたけを語ること。そして地味にコツコツを続けることだけである。
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今日も「あ」物語を書き出してふと考えた‥。
「ありゃ!?ネタがない!!」
そうなのだ。「あ」屋ができるまでの物語ということで始めたこのコーナー。気がついてみたら、話が現在に追いついて、書くネタがなくなっていることに、今更ながら気がついたのである。
そんなわけでとりあえず最終回である。また「あ」屋としての歴史がつみ重なれば再開するかもしれないが、一応今回をもってこのコーナーは終了である。
今はネットを使って個人が商売できる、大変便利な時代である。開業時の資本調達という面において、リスクは極めて低くなり、アイデア次第でいかようにも太刀打ちできるのがおもしろい。
固定経費をかけずにすんでいる恩恵をバックしようということで、「あ」屋では業者の命綱である仲介手数料をサービスしている。今ではなんと半額である!自分でもビックリ!?
なぜここまでする必要があるのか‥。
これからは「共生」の時代だと思っているからだ。
ホリエモンは自社の利益だけを追求し、株主には一切配当しなかった。村上ファンドも、目先の利益だけを追求しすぎ手段を選ばなかった。二人に共通しているのは「おらが利益」だけを優先したことだ。儲けた利益の一部を株主に還元したり、慈善事業に向けたりすれば、ああはならなかったのではないかと考える。
勝ち組、負け組みと騒がれるが、勝ち組と称される側がいかに自分だけでなく、周りの利益を考えることができるかが、商売を長く続けることがきるコツではないだろうか。
株やネットの情報販売で、短期間で巨額な利益をあげた連中の行く末は、おのずと知れているのではないかと考えるが、いかがであろう。短期で得たお金は短期で失ってしまうものだ。それは感情コントロールのミスであり、他者からのやっかみであったり、ずうたいが大きくなりずぎて動きがとれなくなったりすることが原因である。
「あ」屋も利益だけを追求するのであれば、人を雇い、広告を打ち、会社を大きくすることを考える。でもそれだけではない、一人の人間としての自由な生き様や価値観を考えると、必ずしも利益優先が正解とは思えないのだ。
大金儲けできなくとも、気楽にエゴをすて、楽しく日々を生きていくことができればそれが一番である。ギスギスせず、のんびりみんなが共生できる時代がくるといいですね。
(とりあえず、完!)
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